ロマンス小説感想日記

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海外のロマンス小説やミステリー小説のブックレビュー

危険すぎる男 シャノン・マッケナ

 この作者の既刊のマクラウド兄弟シリーズはものすごく分厚くてボリューム満点だったけど、これは280頁しかなくて薄いなあ・・と思ったら、1冊では完結しなくて続きがあるのね。最後まで読んで、えぇぇ、何このクリフハンガー!!と思ったけど、7月に続編が発売予定なので良しとしよう。ちなみに原書は1作目の2週間後に2作目を出したみたい。

 これはThe Hellbound Brotherhood の1作目で、カルト集団で育った3兄弟が主役のシリーズらしい。S・マッケナと言えば、ホットなロマンスとバイオレンスたっぷりのサスペンスが売りだけど、今作はサスペンスはまだ序章という感じで、本格的に盛り上がるのは次作かな。ロマンスのほうはホットすぎるくらいで、ヒーローはヒロインにほとんど一目惚れで凄い熱々ぶりだった。

 兄弟は子供の頃からカルト集団にいたけれど、火事でカルトのメンバーがみんな亡くなって兄弟3人だけが生き残り、地元の警察署長が彼らを引き取って高校に行かせ、それからは普通に生活しているのでそこまで危険な男という感じではなく割とまとも。特に次男のヒーローは海兵隊を除隊後、アプリの開発で一旗あげようと独学でプログラミングを学び、キツい仕事をかけもちして資金を貯めていて、意外と好青年だった。それでもフェロモンの塊みたいにセクシーで、SEXの神様だとヒロインに言われるくらい凄いというのはやはりマッケナのヒーローだわね。ヒロインは製紙会社の跡取り娘で町一番の豪邸に住んでいるお嬢様。そんな彼女が、元カルトで町の人から危険人物と思われているヒーローと付き合い始めたものだから、親が激怒して別れさせようとするという、ロミオとジュリエットのようなロマンス。

 全体の2/3くらいまでは二人がひたすらイチャイチャしている場面がしつこいほど続き、ヒーローの絶倫ぶり(?)がこれでもかというくらい描写されている。ロマンスはたっぷりでも、サスペンスは最後のほうでやっと始まる感じで、それも中途半端なところで終わっているから物足りない。早く続きが読みたいなあ。次作は7年後に2人が再会するところから始まるので面白そう。(貧乏だったヒーローが7年間のうちに起業して成功し、すごい金持ちになってるところがいかにもロマンス小説だよね・・。)7月に続きが出るのを楽しみに待つとしよう。

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