ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

壁の花のクリスマス リンゼイ・サンズ

 3話収録のクリスマス短編集。1999年~2000年の作品でかなり初期に書かれたものだけど、あまり作風が変わらない作家なので、いつもどおりのユーモア溢れるロマンスだった。

 

壁の花のクリスマス 

 おっちょこちょいなヒロインが父親の賭博場通いをやめさせるために奮闘する話で、ヒーローは賭博場の経営者。ちょっと抜けてるヒロインは悪気はないけれどヒーローに迷惑かけまくりで、実際こんな女性がいたら相当イラつきそう。短編なので展開が早いからヒーローがヒロインに惹かれるのがちょっと唐突に感じたかな。かなりのドタバタコメディで、これが一番リンゼイ・サンズらしいストーリーだった。

 

②聖夜だけはレディ

 令嬢とメイドの入れ替わりもの。ヒロインはメイドで、無理やり押し付けられた婚約者を避けたい令嬢に頼まれて一時的に彼女のふりをすることに。でもその婚約者の男性が素敵な人で一緒に過ごすうちに恋してしまい、報われない恋に悩む切ないロマンス。ヒロインはどういうわけかその令嬢と見た目がそっくりなので、何か理由があるんじゃないかと思いながら読んでいたけど、最後に意外な事実が明らかになってビックリ。設定が面白いと思った。

 

③純白の魔法にかけられて

 時代設定は中世で、幼い頃母を亡くし冷たい父親に邪険にされて育ったヒロインは結婚なんてまっぴらだと思っているけれど、なぜか突然、妖精の名付け親が現れて彼女に結婚相手を世話しようとする。よくあるフェアリーゴッドマザーの縁結びもの。ヒロインは割と常識人で、笑いを取るのは派手なピンクの服を着た太ったオバサンの妖精。ヒロインとヒーローがアフロディーテとアレスを演じる劇中劇があったり、趣向を凝らしたストーリーだった。

 

壁の花のクリスマス (mirabooks)

壁の花のクリスマス (mirabooks)

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