ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

ミス・エルズワースと不機嫌な隣人 メアリ・ロビネット・コワル

 ジェーン・オースティン風のヒストリカルに魔法の要素を加えたファンタジーロマンス。Glamourist Histories シリーズの1作目。ゲイル・キャリガーが人気だった頃に刊行されたのね。5作のシリーズで3作目がRomantic TimesのRevewer's Choice Awardを受賞しているけど、翻訳は1作しか出ていないからあまり売れなかったのかな。

 摂政時代のイギリスで、絵画や音楽だけでなく魔法が貴婦人のたしなみの一つだったという設定のファンタジー。オースティンの「分別と多感」にインスパイアされたストーリーだそうで、クラシカルな雰囲気でロマンスも奥ゆかしいけどそこが良い。途中までヒロインのお相手は別の人だと思って読んでいたわ。ヒロインは芸術の才能があって魔法も得意だけど、ぱっとしない容姿のため結婚は諦めている。美人だけど性格に難のある妹がいて、いつも彼女に振り回されている。惚れっぽい妹が恋愛で大騒ぎしたり、腹黒い求婚者が出てきたりしてドタバタとストーリーが進んでいく。見た目は平凡なヒロインだけど彼女の魔法の才能に惚れ込む素敵な男性が現れて良かった。古風なロマンスが好きな方におすすめ。でもファンタジー系のヒストリカルならやはりゲイル・キャリガーのほうが面白いかな・・。

G・キャリガーの感想は旧ブログに

アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う ゲイル・キャリガー ~ L0ve Drunk

 

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