ロマンス小説感想日記

ロマンス小説感想日記

海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

目覚めの朝までふたりで シャノン・マッケナ

 The Hellbound Brotherhood 4作目。トラスク3兄弟のシリーズだけど、本作は兄弟の友人のネイトがヒーローで、何者かに命を狙われ逃亡中のエリサがヒロイン。窮地に陥っている美女を救うために屈強なヒーローが悪に立ち向かう、ロマサスのド定番という感じの設定で、オーソドックスながらロマンス読者のツボを押さえたストーリーは流石ベテラン作家。

 シリーズ既刊と比べると、主役カップルにあまり癖がなく、ストーリーもシンプルで読みやすいと思う。ネイトはいつもながら保護欲満載な、筋肉隆々の大男で超セクシーなヒーローだけど、そこまで押しが強くなくソフトな印象だし、エリサもこの作者にしては割と素直なヒロインだった。

 エリサは前作、前々作に登場していた時から、何から逃げているんだろうと思っていたけれど、特に驚くような展開はなく、まあ妥当な内容だったと思う。彼女の弟が賢くて機転の利く好青年で、意外な活躍を見せてくれたのが良かった。コンピューターゲームを使ったりとか、細かいネタがよく考えられていたし、敵を倒す方法にも一捻りあって面白い。ベタなストーリーだけど、存在感抜群の濃いキャラクターがこの作者らしくて楽しいロマサスだった。次がシリーズ最終作で3兄弟の三男のメースが主役とのこと。

 

無断転載禁止 copyright © 2018 BOOKWORM