ロマンス小説感想日記

ロマンス小説感想日記

海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

伯爵と窓際のデビュタント ロレイン・ヒース

 Sins of All Seasons シリーズ5作目。L・ヒースは切ないロマンスに定評のある作家だけど、本作はそれほど悲痛な設定ではなく、かなり甘々なラブストーリーだった。

 ヒロインのファンシーはトゥルーラヴ家の末っ子で、家族に可愛がられて育った箱入り娘。庶子というハンデはあるけれど、裕福な兄が多額の持参金付きで社交界デビューさせてくれて、家族の期待に応えて貴族の男性と結婚しようと頑張っている。ヒーローのマシューは伯爵で、若い頃、貴族の夫を捕まえようと必死な平民の女性に罠にかけられ結婚する羽目になったことから女性不信を拗らせていて、妻が病気で亡くなり再び花婿候補として女性たちに追いかけられることにウンザリし、社交界から距離を置いている。

 マシューとファンシーは出会ってすぐに惹かれ合うけれど、マシューが過去のトラウマから自分が貴族であることを隠しているためややこしいことに。でもお互い相手に夢中でラブラブな2人なので、多少困難なことがあってもそれほど深刻に思えず、ひたすら甘いロマンスだった。ヒロインが魅力溢れる素晴らしい女性として描かれていて、やや面白味に欠ける気はするし、ヒーローにもう少し内面的な複雑さがあると良かったけど、2人のイチャイチャぶりが楽しい熱愛ロマンスで、軽く読めてこれはこれで面白いと思う。次作はシリーズ最終作なので、感動的なのを期待したい。

伯爵と窓際のデビュタント (mirabooks)

伯爵と窓際のデビュタント (mirabooks)

  • ロレイン ヒース
  • ハーパーコリンズ・ジャパン

 

無断転載禁止 copyright © 2018 BOOKWORM