ロマンス小説感想日記

ロマンス&ミステリー小説感想日記

海外ミステリー、ロマンス小説のブックレビュー

カイコの紡ぐ嘘 ロバート・ガルブレイス

 

 私立探偵コーモラン・ストライク シリーズ2作目。原書は6作目まで刊行済みでまだ続いているみたいだけど、翻訳は2作で終わりかな?

 スーパーモデルの自殺にまつわるストーリーだった前作とは趣向の異なる事件で、今度は気味の悪い小説を書いているあまり売れていない作家が失踪し、その妻がコーモランに捜索を依頼する。どうやらその作家は知り合いの秘密を暴露する、とんでもない内容の新作を出すつもりだったらしい。行方不明になった作家本人からして相当な変人だし、容疑者も一癖ある人ばかりで、変人の巣窟のような出版業界の人間模様が興味深かった。予想以上に凄惨な事件でかなりのインパクトがあったし、みんな怪しくて誰が犯人かわからず、先の読めない展開で面白かった。

 そしてコーモランと秘書のロビンのコンビが良いのよね。今はコーモランはガールフレンドとの別れを引きずっているし、ロビンには婚約者がいるけれど、最終的にこの2人はくっつくのかしら?2人の関係がこれからどうなるのかすごく気になるわ。ロビンが以前、大学を辞めたのは何か重大なことが起きたせいらしくて、それも気になるんだけど、続きは読めそうにないわね・・。海外では大人気でドラマも好調のようで、BBCは第6シーズンも製作予定らしいけど。

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