Washington Poe 6作目 毎度のことながらこの作家はこんな気持ち悪い事件をよく考え付くなあと感心する。これはいつにも増してダークな内容だった。ポーがそれほど駆けずり回ることなく聞き込み中心で捜査していたからか、少し展開がスローな気がしたけど面白かった。
ポーと精神科医との対話で事件を振り返りながら話が進んでいくのは、きっと最後に何かネタが仕込んであるんだろうと思いながら読んでいたけど、なかなか凝った仕掛けで上手いと思った。宗教がらみの不気味で残虐な事件を描きながらも所々でポーとティリーの掛け合いに和まされ、暗くなりすぎない絶妙な匙加減のストーリーが良かった。終盤でポーがピンチに陥った時は、主役だからここで死んだりしないよねと思いつつもかなりハラハラさせられた。SCASのメンバーがこれからどうなるのか心配になる終わり方だったけど、次作の "The Final Vow" の原書のあらすじを見たら、またポーとティリーで事件に挑むらしいので一安心。(タイトルが Final ~ なのでもしかして次が最終作なのか??と思ったけど作家のウェブサイトにタイトル未定の8作目が2026年刊行予定と書いてあったのでまだ続く模様。)
作中ポーが V・C・アンドリュースの「屋根裏部屋の花たち」に言及する場面があって、それが積読本の中にあるのを思い出した。衝撃的な内容で有名な作品らしいから読んでみようと大昔に古本を探して買ったけど、近〇相〇がテーマらしくて読むのに二の足を踏んでしまいそのまま積んでたわ。やはり知名度の高い作品なのね。今度引っ張り出して読んでみよう。


