Highland Brides シリーズ6作目。このシリーズも結構長く続いてるけど、毎回似たような話であまり違いがわからなくなってきた。それでもロマンス小説でここまで笑いに特化した作家はあまりいないので、ワンパターンだとわかっていても、笑いを求めて読んでしまうんだけど。
今作は、顔に傷があるヒーローと記憶喪失のヒロインなので、キャラクターは割と特徴的かも。ヒーローが傷のせいでコンプレックスを抱えているから暗めで、いつもよりユーモアが控え目なように感じたけど気のせいかな。怪我をして記憶を亡くしたヒロインを助け、夫のふりをしながら世話をするヒーローが優しくて良かった。顔の傷のために結婚をあきらめていたのに、傷を気にせず愛してくれるヒロインに出会い、ヒーローがメロメロになるのも無理はなく、ハイランドものにしては甘々なロマンスだった。ヒロインが何者かに命を狙われ、犯人を探し出してやっつけるといういつもの展開だけど、犯人がかなり邪悪で面白かった。
この作者のヒストリカルは、時代考証なんかは割と適当だから、本格的なハイランドものを期待する人には物足りないだろうけど、自分は中世の歴史に特別思い入れがあるわけではないので、これくらいマンガチックで笑えるほうが軽く読めて丁度いい。
The Highlander's Promise: Highland Brides (Book 6)
- 作者: Lynsay Sands
- 出版社: Avon
- 発売日: 2018/06/26