ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

愛という名の罪 ジョージア・ケイツ

 ここ数年、極道系(?)ヒーローのロマサスが増えてる気がする。ヒーローがそういう反社組織の人だといかにも禁断の恋という感じで盛り上がるわよね。これはその系統のロマンスの中ではかなり面白かった。

 アメリカ人のヒロインは、子供の頃スコットランドの反社会組織の男に母親を殺され、自分も危うく殺されそうになったけど生き延び、復讐を心に誓う。組織に潜入する手法を学ぶためにFBIに入って訓練を受け、その男を殺すことだけを目標に生きているハードボイルドなヒロインは、極道のヒーローとタメを張るくらい強くて非情だけど、脆さも秘めているところが良い。母を殺した男の組織に入り込むためその男の息子に近づき策をめぐらして恋人になったけれど、いつの間にか彼を愛してしまい、復讐と愛の間で揺れる。

 ロマンスがメインのストーリーで、ヒロインとヒーローの視点が交互に書かれているけれど、この手のロマンスにしては心理描写がくどすぎることなく、展開が早くて読みやすい。ヒーローもヒロインもなかなか愛を口にすることができないけれど、ヒーローがヒロインと一緒にいるためにとった行動は言葉以上の愛が感じられた。官能的な描写が多めだけど、お互いに愛するべきでない相手なのに惹かれあい、刹那的な愛に溺れる2人のロマンスに濃厚なラブシーンがマッチしていて悪くなかった。

 復讐ものとしてはよくあるパターンで、定番の展開ではあるけど、官能が売りのロマンスにしてはストーリーも良く出来ていて面白かった。3部作の1作目だけど、同じ主人公で話が続いてるから気になるのでちゃんと最後まで出してほしいわ。まさか続刊未定じゃないよね?? 

A Necessary Sin (The Sin Trilogy Book 1) (English Edition)

A Necessary Sin (The Sin Trilogy Book 1) (English Edition)

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