ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

シヴァ 狼の恋人 マギー・スティーフベーター

 この作品は2010年発売だからもう10年前か。トワイライトの後、色んな出版社がヴァンパイアものを出しまくっていた時期に刊行されたものの1つだけど、これは吸血鬼ではなく人狼のお話。今ではもうパラノーマル・ロマンスのブームは過去のものとなり、最近はこの手のものはあまり出なくなったわね。

 これはヤングアダルトのファンタジーにしてはロマンス度が高く、狼界の抗争とかの話も少しはあるけど、人間の女の子と人狼の男の子の恋物語がメインのストーリーで、(YAだから朝チュンだけど)とてもロマンティックで良かった。狼人間に萌える(?)人にはおススメの作品だと思う。(自分は人間のロマンスのほうが好きなので、そこまでハマれなかったけど・・)

 ヒーローは人狼の青年で、寒い冬の間は狼で、春になって温かくなると人間になるらしい。気温によって変化するというのは面白いわね。ヒロインは小さい頃、狼の群れに襲われたことがあり、その時に狼のヒーローに助けられたことが、ずっと心に残っている。いつも遠くからヒロインを見守っているヒーローがとても繊細なキャラクターで素敵だった。ヒロインも、自分を助けてくれた狼のことがずっと忘れられなくて、人間の姿のヒーローと対面したときも疑問に思うこともなく、ただ出会えたことに感激して幸せをかみしめている。狼と人間だったときから既に恋していた2人なので、人間として出会ったらもうラブラブ。だけどヒーローが人間でいられる時間は残り僅かで・・・という切ない展開。派手なアクションはなく、壮大なファンタジーを期待する人には物足りないと思うけど、ロマンスとしてはなかなか良かったと思う。

シヴァ 狼の恋人(上)

シヴァ 狼の恋人(上)

シヴァ 狼の恋人(下)

シヴァ 狼の恋人(下)

Shiver (The Wolves of Mercy Falls Book 1) (English Edition)

Shiver (The Wolves of Mercy Falls Book 1) (English Edition)

  • 作者:Maggie Stiefvater
  • 出版社/メーカー: Scholastic Paperbacks
  • 発売日: 2009/08/01
  • メディア: Kindle

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