ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

ダーク・リバー マライア・スチュアート

 この作者はRITA賞にノミネートされたこともあるそうで、著作も多くそれなりに人気のある作家らしい。FBI捜査官のヒーローと似顔絵画家のヒロインが、連続殺人事件を捜査するストーリーで、そこそこ面白いロマサスだった。

 ヒーローはプロのアメフト選手だったけど辞めて、昔からの夢だったFBI捜査官になったというすごい経歴。ヒロインとは昔数回デートしたけど、彼女が母親を亡くして故郷に帰ってしまったことで自然消滅したらしい。それでもずっと彼女のことが気にかかっていたので、再会して一緒に事件を捜査することになり、また気持ちが近づいていく。ヒーローもヒロインも良さげなキャラクターで、デートした時のヒーローの告白もなかなか素敵だったので、2人の恋の行方をもっと読みたかったなあ。ヒーローの想いはちゃんと伝わってきたので悪くはなかったけど、ロマンスは控えめでサスペンスに比重が置かれている。

 中心となって捜査を進めるのはヒーローだけど、応援に来た別のFBI捜査官や、プロファイラー、なぜか霊能力があるヒロインの親友、みんなそれぞれに捜査に関わっていて、登場人物が多い。プロファイラーの分析なんて、誰でもわかりそうなことしか言ってなかったし、あのキャラ必要かな?? まあ、この作者はかなりの数のロマサスを書いていて、多くの作品でキャラクターがリンクしているみたいなので、大所帯になるのも仕方ないんだろうけど、翻訳されてるのはこれ1冊だけなのよね。

 前半はやや地味な展開で少しスローに感じたけど、後半はヒロインが事件に巻き込まれていき面白くなった。犯人の狙いがヒロインだとわかった時点で、だいたい展開は予想できたけど、終盤に向けて緊張感が高まっていくストーリーが良かった。

ダーク・リバー (集英社文庫)

ダーク・リバー (集英社文庫)

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