ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

運命の愛にふれて リサ・マリー・ライス

 L・M・ライスの短編集。

「運命の愛にふれて」はシリーズとは無関係の単独作で、登場人物も少な目で読みやすい。(ミッドナイトシリーズなんかは今では大所帯になりすぎて、これ誰だったっけ?と思うことがあるもんね。)リサ・マリー・ライスの基本形という感じのシンプルなサスペンスと熱いロマンスは、ワンパターンだけどやっぱり面白い。最近の作品は、サスペンスがだんだん壮大な話になってきて、残虐性が増してきている気がするけど、自分はこの作者にそういうのはあまり求めていないので、無駄に大風呂敷を広げたサスペンスよりも、この中編みたいなのが好きだな。(グロいサスペンスが読みたければ、そういうのがもっと上手い作家は他にいるし。)短いのでそこまで凝ったストーリーではなく、昔ながらのリサ・マリー・ライスが楽しめる、インテリ美女のヒロインと元軍人のアルファメールヒーローのロマンス。ヒーローは任務で大怪我をして脚が悪いにもかかわらず、滅茶苦茶強くてスーパーマンみたいなのはいつものことだから良いとして、犬が大活躍してるけど、ヒロインを助けに島まで何キロも泳がないといけないのに、わざわざゴムボートに犬を乗せていくというのはかなり無理があると思うのだが、そこはあまり突っ込まないでおこう。この作者らしい熱いロマンスが楽しめたので満足。

 あとの短編2つはDangerousシリーズの後日譚。あのシリーズは、ヒーローのキャラクターがいつものタイプと若干違う感じで面白かったことを覚えているけど、本編を読んだのがかなり前だからもうだいぶ記憶が薄れてて、この短編を読んで思い出した。武器商人とか、この作者にしては珍しいヒーローだけど面白かった。シリーズ3作では「眠れずにいる夜は」が一番好きだったんだけど、あれの短編はないのね。

運命の愛にふれて (海外文庫)

運命の愛にふれて (海外文庫)

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