ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

運命のフォトグラフ ジュード・デヴロー

 先日読んだ「眠れる美女のあやまち」が面白かったので、積読本をもう1冊読んでみた。こちらはまあ普通かな。1896年のアメリカのお話。超リッチで甘やかされて育ったお嬢様ヒロインは、結婚相手を斡旋する慈善事業をしていて、ある日、寂しげな表情をした男性の見合い写真を見て一目惚れし、勝手に運命の人だと決めつけ、妻になるため彼の住む西部の町にやってくる。その男性は、農作業が出来て家事もこなせる女性を求めているというのに、そんな条件は無視して、何もできないくせに勝手に妻になってしまうヒロイン。しかも私は美人だから会えば彼も喜ぶだろうと思っている図々しさに唖然とする。J・デヴローのモンゴメリーシリーズは作品数も多いから、バリエーションの一つとしてこういう変わり種のヒロインを書いてみたのだろうか??オツムの弱いブロンド美女を絵に描いたようなヒロインの破天荒すぎる行動はちょっとした衝撃だった。ヒーローは2人の子持ちで、ハンサムだけど何やら複雑な過去があるらしい。農業をしているけれど、農作業が全く得意でなく作物は虫食いだらけ。あばら家で貧乏暮らしをしていていつも不機嫌。変わり者同士のカップルでどっちもどっちか。いわくつきのヒーローの事情が気になって読み進むと・・そういうことだったのね。チャラ男だったヒーローが過ちから学んで成長したのは良かった。ヒロインも意外と根性を見せるけど、頑張りどころがちょっとズレてるような。そこそこ笑えて面白かったけど、この作者にしてはイマイチかな。

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