ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

潤みと翳り ジェイン・ハーパー

 Aaron Falkシリーズ2作目。面白かったけど前作のほうが好きかな・・。

 企業の研修で、森の中でキャンプをしながら目的地まで進むというサバイバル合宿(←そんな合宿嫌すぎる・・)に参加した5人の女性のうちの1人が行方不明になる事件が起きる。失踪した女性アリスは、財務捜査課のアーロンが調査している資金洗浄の情報提供者だったので彼も捜索に加わることに。5人の女性達はみんな何らかの問題を抱えていて人間関係も複雑。特にアリスはかなりの性悪女でみんなに嫌われているから誰に殺されてもおかしくない感じ。ミステリーもよく練られているし、5人の女性のキャラクターもかなり掘り下げられていてそれぞれにドラマがあり、親子関係についてとか共感できるところもあって良かったんだけど、合宿中の5人のいがみ合いがリアルすぎて読んでいてちょっと居心地が悪かった。性格に難のある女性が5人もいたら諍いが起きるのも当然で、サバイバルのエピソードでは人間の嫌な部分が剥き出しになっていてゲンナリしちゃった。まあキャラクターの人間性を生々しく描写しているという点では凄いと思うけど。ストーリー自体は面白く、犯人捜しも人間ドラマも読みごたえがあった。1作目とはだいぶ趣向の違うミステリーで意外だったけど、色んな話が書けるポテンシャルの高い作家なんだと思う。

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