ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

発火点 C・J・ボックス

 kindle unlimitedに入っていたので読んでみた。猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズの13作目。いかにもアメリカ人の好きそうな、大自然を舞台にした派手なアクション満載の社会派サスペンス。作者のあとがきに書いてあったけど、実際にこれに似た案件があったそうで事実に基づいているというから驚き。

 スケールの大きな事件だけど、その動機がしょうもない私怨で、とんでもないソシオパスが上級官僚として権力を濫用しているというのが恐ろしすぎる。自分のキャリアを気にしてばかりいる登場人物が多い中、主人公ジョーが誠実に職務を遂行しようとするのが良かった。アメリカは法執行機関がやたらと多くて衝突ばかりしている印象があるけど、縄張り争いはいいから早く事件を解決しろと言いたくなったわ。序盤で捜査官2人が殺害された後なかなか話が進展せず展開がスローに感じたけど、事件の概要がわかってきたら面白くなり、こんな事件があるのかと驚かされてとても興味深かった。終盤の山火事からの脱出は確かにすごい迫力だった。(環境保護局の要請で空軍がドローンで爆弾落とすなんて本当かなあという気はしたけど・・。)

 シリーズのこれまでの作品を読んでいないから、主人公のジョーにそこまでの思い入れはないけど、古き良きアメリカを体現するヒーローという感じのキャラクターだと思う。田舎の猟区管理官て何でもマルチにこなさないといけなくて、ワンオペ状態で大変なのね。そういえば、本物のカウボーイはラングラージーンズを履いているもので、リーバイスを履いてる奴はモグリだというのを昔どこかで読んだ気がするけど、この主人公もラングラーを履いてたな。

 自然の情景が浮かんでくるようなストーリーで映像化に向いてそうだと思ったら、つい最近アメリカでドラマ化されて、今月放送が始まったばかりみたい。Michael Dormanという俳優さんがジョー・ピケット役を演じている。今のところ日本では見れないようだけど、そのうちどこかが配信するかもね。

Joe Pickett | Spectrum Originals

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