Men of Maddox Hill シリーズ2作目。主役カップルのキャラクターもストーリーも前作と似たような感じだけど、専門職で仕事の出来るヒロインの話は好きなのでこれも楽しく読めた。いつもながら情熱的なヒーローがヒロインに首ったけになるロマンスに、産業スパイ事件&ヒロインの出自という要素をうまく盛りこんで、短い中にも起伏のあるストーリーに仕上げているのは流石。最後のほうは真犯人が一瞬で降参してペラペラ自白し始めたり、かなり巻き進行になってて笑ったけど。ハーレクインのオフィスものとしては十分すぎる出来のロマンスでとても面白かった。次作も楽しみだな。
それにしても、このシリーズを文庫で出してくれたことは本当に有難い。新書判のハーレクインは規定のページ数にするために翻訳の段階で編集して短くしていると思われるので、原文の内容を勝手に省略したものを読まされていると思うと納得いかないけど、最初から文庫で出す場合は多分ノーカットだよね。
ついでにハーレクインの表紙の製作についての記事を見つけたので張っておきます。ハーレクインの本社はカナダにあるので、表紙の撮影にはたいてい地元のカナダ人モデルを使っているそうです。
The Making of a Harlequin Romance Cover | Kirkus Reviews