ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

マーダーボット・ダイアリー マーサ・ウェルズ

 先日、ステファニー・メイヤーの新作「ミッドナイト・サン」を読んだ後、作者のウェブサイトを見てみたら、"Midnight Sun"を読み終えた人にお勧めの作品として、この"The Murderbot Diaries"が挙げられていたのよね。それで興味を惹かれて調べてみたら、翻訳も出ていて評判も良く面白そう。普段はこういうスペースオペラ系のSFには手を出さないんだけど、短編で読みやすそうだしこれは読むしかないなと。

 あまり読まないジャンルなので比較対象がないけど、マンガ化して少年ジャンプとかに連載しても良さそうなかなり笑えるアクションSFという感じで、人気があるのも納得。連続ドラマを見るのが大好きで対人恐怖症のマーダーボットのシニカルな語りが面白すぎる。このマーダーボットの一人称を"弊機"にした翻訳者に座布団1枚あげたいわ。やけにへりくだった喋り方がキャラクターにピッタリ合っていた。人間が苦手で話しかけられるとうろたえてしまうのに、親切にされて感動したりするところがとても可愛いくてすっかり気に入ってしまった。人間じゃないキャラクターにこれほど親近感を覚えるというのは予想外だった。短編4作が上下巻に収録されているけど、話が続いていて4部に分かれた長編のような感じだったので、続きが気になって最後まで読んでしまった。たまにはいつもと違うジャンルを読んでみるのも気分が変わって良いわね。

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