ロマンス小説感想日記

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海外ロマンス小説、翻訳ミステリーのブックレビュー

最終弁護 スコット・プラット

 2009年刊行の法廷ミステリー。本国では人気があるらしく9作目まで出ているシリーズだけど翻訳は最初の1冊だけ。ジョン・グリシャムを引き合いに出して絶賛されているらしいけど、そこまでの重厚さはないと思う。

 これがデビュー作だそうで、主人公を複雑なキャラクターにしようと頑張っているのは感じられるけど、イマイチ響くものがない。不幸な家庭で育ち、麻薬中毒の姉がいて、陸軍のレンジャー部隊でトラウマになるような経験をしたとか、色々バックグラウンドを盛っているけど、何故かあまり共感できなかった。

 事件も割と想定内の展開だったし、主人公が地域で一番の刑事弁護士という割には、そこまで優秀と思えなかった。それに捜査官が明らかに偽証していたり、大した証拠もないのに起訴したり、検察側がダメすぎる。法廷ものは弁護士と検事が法律の枠の中でギリギリを攻めて戦うのが面白いのに、これではつまらない。ストーリーが安っぽいのよね。サラッと読めるけど全体的にいまひとつだった。

An Innocent Client (Joe Dillard Series)

An Innocent Client (Joe Dillard Series)

  • 作者:Pratt, Scott
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