ロマンス小説感想日記

ロマンス&ミステリー小説感想日記

海外ミステリー、ロマンス小説のブックレビュー

三日間の隔絶 アンデシュ・ルースルンド

Knock Knock

Knock Knock

  • Roslund, Anders
  • G.P. Putnam's Sons

 

 ホフマン&グレーンス4作目。文句なしに面白かった!ようやく潜入捜査の仕事から足を洗い、家族と平和に暮らしていたピートに脅迫状が。グレーンス警部のほうは17年前に担当した一家惨殺事件と全く同じ手口の連続殺人が起こり、いつものメンバーに見習い警官2人も加えて捜査する。

 ピートは気の毒になかなか引退させてもらえないわね。敵に脅迫され、協力するふりをしつつ相手を欺いて反撃し、家族を匿って、グレーンスの捜査にも協力するという、とんでもない離れ業をやってのけるのが凄すぎる。ピートの家族が命を狙われるのはもうお約束だわね。とんでもないプレッシャーに晒されながら、特殊メイクで変装して敵の元へ乗り込んでいくピートの活躍ぶりに釘付けになって読んだわ。本当に傑出したキャラクターだと思う。

 個々の事件の繋がりが徐々に明らかになっていく展開が上手い。グレーンス警部もピートも次々と難題に直面し、あちこち駆けずり回って捜査するので、読んでいるほうも息つく暇なくどんどんページをめくってしまう。驚きの事実が判明する終盤から寂寥とした結末まで、素晴らしく良く出来たストーリーで、このページ数でも全く長さを感じさせないところが凄い。謎解きとアクションのどちらも手抜かりがなく、最高に面白かった。ピートは今後も登場するようで、もうずっとグレーンス警部とコンビで頑張ってもらいたいわ。