最近なぜか流行っている老人が主役のミステリー。その筆頭と言えるのがこのシリーズで、かなり人気があり売れているようなので、1冊くらい読んでみようかなと。
1作目を読まずに2作目を読んだけど、これ登場人物多すぎじゃない?主要なキャラクターだけでも、木曜殺人クラブの老人4人、警察の2人組に、MI5の2人組、そしてそれぞれの家族も出てきて、読んでいて、この人誰だっけ?と何度も思ったわ。1作目から読んだほうが良かったかも。犯人が誰なのかなかなかわからず、謎解きは良く出来ていると思う。アンソニー・ホロヴィッツの系統かな。
木曜殺人クラブのメンバーは、元スパイのエリザベス、元看護士のジョイス、元精神科医のイブラヒム、元労働運動家(それって職業?)のロンで、捜査を仕切っているのはエリザベス。イブラヒムが町で若者の集団から暴行を受け大怪我を負わされた事件に、エリザベスの元夫で同業者のダグラスが関わるダイヤモンド盗難事件に、警察が捜査しているドラッグディーラーの事件が描かれていて、事件が盛沢山な上に、捜査の合間に各自の私生活のエピソードもあり、なんだかとっちらかっているように感じたのは私だけかしら。ダイヤモンドの事件の犯人捜しは2転3転して確かに面白かったけど、最後に全部の事件をまとめて解決しようとするのはちょっと無理やりだったわね。結局、エリザベスが一人で勝手に事件に片を付けたような感じで、まあ年寄りでも元スパイだから流石だとは思うけど、悪い奴は始末しちゃえばいい、みたいなやり方はどうよ。解決法が荒業すぎる気がするわ。
自分は展開がスローに感じていまひとつだったし、どの登場人物にもそれほど共感できなかったけど、あちこち脱線しながらストーリーが進んでいくのをのんびり楽しめる人には面白いと思う。