ロマンス小説感想日記

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海外ミステリーとロマンス小説のブックレビュー

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン他 最近見た映画

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 秋に劇場公開されたばかりの「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」が AppleTV+ でもう配信が始まっていたので早速見てみた。3時間半もあって長いけど見応えはあった。1920年代、オクラホマ州の先住民の居留地で石油が発掘され、大金持ちになったオセージ族の人々が続々と殺害されていく。事件の謎を解くために政府の捜査官が派遣され、裕福な先住民から金を得ようとしている白人たちが捜査される。原作は、FBIが誕生するきっかけとなった事件を描いたノンフィクションだというから、事件の捜査がメインのストーリーかと思っていたけど、捜査官が出てくるのは後半で、前半はお金持ちの先住民にたかる、あさましい白人たちの行状を描いていた。L・ディカプリオは捜査官の役かと思いきや、金持ちの先住民の女性と結婚を目論むロクデナシの役だった。ロバート・デ・ニーロもディカプリオも悪役だけど存在感抜群で、流石は大物俳優だなと。後半に出てきた捜査官たちはイマイチ存在感が薄かった。捜査官の活躍ではなく、下劣な白人の行いに重点が置かれているところにこの作品の価値があるのかなと。

 

 

レンフィールド (字幕版)

 ニコラス・ケイジ主演のホラーは、前に見た「ウィリーズ・ワンダーランド」があまり面白くなかったので、この「レンフィールド」もあまり期待せずに見たんだけど、これが意外と面白かった。ドラキュラ伯爵をノリノリで演じているニコラス・ケイジが最高で、もう出てくるだけで笑ってしまうのよね。街を牛耳るマフィアの一族に立ち向かう女性警官のストーリーがなかなか良く出来ていて、単なるホラーではなく犯罪捜査ものとしての面白さもあったし、ドラキュラの小間使い(?)のレンフィールドが、支配的な関係から抜け出せない人達の自助グループに参加しているのがいかにもという感じで笑えた。

 

 

M3GAN/ミーガン(字幕版)

 「ミーガン」はホラー好きの夫が見ると言うので一緒に見たけど割と面白かった。AIが暴走する系のストーリーは多いけど、これは設定が斬新。ロボットのヴィジュアルもなかなか不気味で良かった。(ロボット役の子は、素顔は普通に可愛い女の子みたいだけど。)この映画、意外と好評だったのか2作目も製作予定らしい。

 

 

カンダハル 突破せよ

「カンダハル」はジェラルド・バトラー主演作の中ではイマイチなほうだと思う。(この人の映画を全部見ているわけではないけど。)中東で核施設の爆破に成功したMI6のエージェントの正体がバレて、色んな国の様々な組織から狙われて、通訳とともに命からがら逃亡するというストーリー。とにかく敵が多すぎて、しかもみんな中東系だから見分けがつかなくてわかりにくかった。アクションシーンはそこそこ迫力があった。

 

 

Saltburn

「Saltburn」はあらすじを読んだ限りではあまり興味を引かれなかったんだけど、海外ではかなり評価が高いようで気になって見てみた。かなり癖の強い作品で、これを面白いと思うかは人によると思うけど、主演のバリー・コーガンの変態っぽい演技が凄すぎて目が離せなかった。彼の演技力があってこその映画だと思う。R指定のエグい内容で、万人受けする作品ではないけどインパクトはあった。由緒ある巨大な屋敷に住む金持ちの貴族がいる格差社会のイギリスならではのストーリーで、特権階級を揶揄する内容に面白味を見い出せれば楽しめると思う。

 

 

 

 

 以前感想を書いたこちらの小説→ 脅迫 ノア・ボイド  は映画化されてアメリカでは2023年に公開済みだけど、日本でも2024年春の公開が決まったようで、配給会社のウェブサイトに載っていました。小説は面白かったけど映画はどうかな~。

THE BRICKLAYER(原題) - 株式会社クロックワークス - THE KLOCKWORX

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