ミステリー作家志望の若い女性が大叔母の死の謎を解くストーリー。登場人物が多く展開がスローなので掴みがイマイチだったけど、大叔母がティーンエイジャーだった60年代と、主人公のアニーが大叔母を殺害した犯人を見つけようと奮闘する現在のエピソードが交互に書かれていて、過去の出来事がどのように現在の殺人に繋がるのか、色々考えながら読むのが楽しかった。謎解きは本格的だけど、女性向けのコージーミステリーのような雰囲気のストーリーで、アニーと友人のガールズトークなんかは、男性読者にはどうかなあという気はしたけど。
この時期は翻訳ミステリーも「このミステリーがすごい!」とかのランキング入りを意識したラインナップになっていて、どこの出版社も人気作を出してくるけど、これは意外と良い線行くかもね。