デビュー作の「赤と白とロイヤルブルー」が大ヒットして、この作者は次はどんな作品を書くんだろうと思っていたけど、レズビアンのタイムトラベル・ロマンスとは、前作と趣向を変えてきたわね。
The Insiders3部作の1作目。ヒロインが映像記憶能力のある天才ハッカーだというから壮大な陰謀を描いたサスペンスなのかと思ったけど、サスペンスというよりは金持ち一族の内輪もめみたいな話だったな。
1700年代初頭のフランスで、23歳のアディは親に強要された結婚から逃れたくて必死で神に祈りを捧げ、現れた神と取引をして自由を得た。しかしその取引には落とし穴があり不老不死の自由な人生を得たかわりに誰の記憶にも残らない存在になってしまう。
魔法製作所シリーズの短編集。お気に入りのシリーズなので短編でも刊行してくれるのは有難いけど、やはり短くてちょっと物足りない。
ジェーン・オースティン風のヒストリカルに魔法の要素を加えたファンタジーロマンス。Glamourist Histories シリーズの1作目。
兄弟姉妹がやたらと多いワーシントン一族のシリーズ。特別目新しいものはないけど楽しく読めるヒストリカル。
2022年4月刊行予定 ロマンス小説 ミステリー小説 The Duke Who Loved Me ジェーン・アシュフォード ヒードレス シャノン・マッケナ 恋のてほどきはひとつ屋根の下 オリヴィア・ドレイク 明日の欠片をあつめて シャロン・サラ
主人公が14歳の設定なので内容がちょっと子供っぽい気がするけど、テーマは結構深いものがあると思う。人々が宇宙船で別の星に移住して、そこに町をつくって自給自足の生活をしている世界の話
イギリスの作家が書いたミステリーだけど、登場人物はアメリカの犯罪捜査ドラマに出てきそうなタイプ。主人公のポーは事件解決のためなら危険も厭わず規則も曲げるアウトローっぽい刑事で、彼の相棒のティリーは天才肌でずば抜けたIQの持ち主だけど対人スキ…
この作者の初期のヒストリカルで幻の名作だそうな。A・クイックは5~6冊は読んでいるけど、お転婆なヒロインがヒーローを振り回すのが定番で、キャラクターも毎回そっくりだし、パターンが出来上がっているわね。
ヒロインが元陸軍ヘリのパイロットで射撃の名手だというからアクション系のサスペンスかと思ったら、かなり緻密なミステリーだった。
P・スワンソンはお気に入りの作家で既刊は全部読んでいるので、新作が出るのを楽しみにしていた。この作者らしい、どこか歪んだところのある複雑なキャラクターの心理サスペンスで面白かった
The Hellbound Brotherhood 3作目。カルト集団の中で育った3兄弟のロマンスを描くシリーズ。本作は兄弟の幼馴染で15歳の時にカルト集団から逃げ出したフィオナと、3兄弟の長男アントンが主役。
ノーラ・ロバーツの初期のロマサス。原書が1988年刊行のかなり古い作品だけど最近Netflixが映像化して話題になっているので読んでみた。RITA賞の前身のGolden Medalion賞も受賞しているし
軽く読めるロマンティック・ミステリー。ホテル・チェーン経営者のヒロインと、彼女のホテルの警備コンサルタントをしているヒーローのロマンス。
本作のヒロインはテレビのレポーターで、昔ホテルの爆破事件で人々を救い国民的英雄となった元陸軍少佐にインタビューするためにやってきて、少佐の息子のヒーローと出会う。
飛行機に乗った精神科医が事件に巻き込まれる"タイムリミット航空サスペンス"とのことで、あらすじがリーアム・ニーソンの映画っぽいなと思いつつ読んでみたら、まさにそんな感じのストーリーだった。
A・ホロヴィッツは翻訳ミステリーのランキングで毎年1位に入っている人気作家。実名で自分を主人公にしてミステリー小説を書くというのは面白い試みだと思う。
DDウォレン刑事シリーズ。「棺の女」のフローラにも驚かされたけど、本作に出てくる無痛症の医師アデラインもすごいキャラクターで、生まれも育ちも特殊すぎる女性だった。
2022年3月刊行予定 ロマンス小説 ミステリー小説 放蕩貴族と片隅の花 エリザベス・ボイル 美徳と悪徳を知る紳士のためのガイドブック マッケンジー・リー 偽りの信奉者 イヴ&ローク53 J・D・ロブ
以前読んだこの作者の「ブルックリンの少女」はフランス人作家が書いたにしては大統領選まで絡んだアメリカ寄りの壮大なサスペンスで、大風呂敷を広げたなあという印象だった
法廷ミステリーかと思ったけどミステリー要素は少なめで、陪審員の人間模様を描いたフィクションという感じ
それにしても最近のハーレクインは元の長さに関係なくどれも短く編集しちゃうのね。これなんて原書のページ数から察するに半分近くカットされて、最早ダイジェスト版じゃないか。
ヒーローのニックはFBIの潜入捜査官でワイルドなタイプ。ヒロインのジョーダンは億万長者の娘だけど自分でワインショップを経営している自立した女性で好印象。ヒロインがひょんなことからFBIのおとり捜査に協力することになり、ヒーローと恋人同士のふりを…
マンガ化して少年ジャンプとかに連載しても良さそうな、かなり笑えるアクションSFという感じで人気があるというのも納得。連続ドラマを見るのが大好きで対人恐怖症のマーダーボットのシニカルな語りが面白すぎる。
Men of Maddox Hill シリーズ2作目。主役カップルのキャラクターもストーリーも前作と似たような感じだけど、専門職で仕事の出来るヒロインの話は好きなのでこれも楽しく読めた。
若い女性の拉致監禁事件を扱ったサスペンスは多いので、これまでに似たような話をいくつも読んだけど、これは監禁状態に置かれた女性の心理状態をかなり詳細に書いていて興味深い内容だった
映画やテレビの脚本家として活躍していた作者の小説デビュー作だそうで、確かに映像をそのまま文章にしたような視覚に訴える作風だけど、内容はB級映画っぽくて小説としてはちょっと深みが足りないような。
いかにもアメリカ人の好きそうな、大自然を舞台にした派手なアクション満載の社会派サスペンス。作者のあとがきに書いてあったけど実際にこれに似た案件があったそうで事実に基づいているというから驚き。
すんなり読めてこれといって悪いところのないストーリーで、主役カップルの好感度も高く、万人受けするロマンスだと思う。あまり期待せずに読んだら意外と面白かった