ロマンス小説感想日記

ロマンス&ミステリー小説感想日記

海外ミステリー、ロマンス小説のブックレビュー

♡Historical

恋はどしゃ降りの夜に エマ・ワイルズ

なんとなく既視感のあるストーリーで、過去作の焼き直しっぽい感じがしたけど、ものすごく久しぶりの新作だったので、新鮮な気持ちで楽しく読めた。独身主義のヒーローが、ヒロインをスキャンダルから救うために結婚して、最初は彼女と距離を置いていたけど…

夢見ることを知った夜 ジェニファー・マクイストン

2014年刊行の、この作者のデビュー作。あらすじがドタバタすぎる感じがして読むのを躊躇していたけど、ドタバタコメディでも、思ったほどハチャメチャなお笑いではなく、丁度良いユーモア感で面白かった。

荒野の果てまで連れ去って キャシー・マクスウェル

オールドミスのヒロインは、幼馴染の男性が自分と結婚してくれると思っていたのに別の女性と婚約してしまい、父親に13人の子持ちの太った中年貴族との縁談を勧められ、崖っぷちな状況。ヒーローは、スペイン人の貴族の庶子で、容姿端麗で女性にはモテるけ…

過去をささやく贈り物 ジョアンナ・リンジー

マロリー一族シリーズの番外編。短編なので大した内容ではないだろうと思っていたけど、一族の祖先のロマンスがなかなか素敵で、短編ながら内容の濃いストーリーだった。いつもスキャンダルを起こしてばかりいる一族だけど、祖先もやっぱりスキャンダラスな…

胸騒ぎのパートナー キャンディス・キャンプ

キャンディス・キャンプが別名義で書いたアメリカン・ヒストリカルの初期作。1冊に2組のロマンスが書かれているのが面白い。ヒロインは牧場主の娘で男勝りなヴィクトリアと、その従妹のエイミー。ヒーローは、テキサスレンジャーのスレーターと、強盗を繰…

壁の花へのプロポーズ キャンディス・キャンプ

キャンディス・キャンプが、クリスティン・ジェイムズ名義で書いたアメリカン・ヒストリカル。初期の作品だから、最近のとは多少雰囲気が違い、粗削りなところもあるけれど、健気なヒロインと少し捻くれてるけど優しいヒーローの楽しいロマンスだと思う。

愛に降伏の口づけを マデリン・ハンター

この作品を最後にもう5年近く翻訳が出ていないマデリン・ハンター。割と上手い作家だと思うけど、どちらかというと地味で真面目な作風だから、ロマンス小説としては華やかさが足りなくて人気が低迷したのかもね。

侯爵の帰還は胸騒ぎ マギー・フェントン

前作「公爵のルールを破るのは」は、ヒロインがかなり型破りな女性で行動があまりにも突飛だったので、ドタバタ喜劇の印象が強かったけれど、今作は主役の2人が幾分憂いのあるキャラクターだったので、ドタバタではあるものの前作よりは落ち着いて読むこと…

偽りの結婚は恋のはじまり ジュリア・クイン

Rokesbys シリーズ2作目。ヒーローは軍人で、戦地のアメリカで負傷し、部分的に記憶を失くして病院に入院している。ヒロインは、行方不明になった軍人の兄を捜しにアメリカに渡り、兄の戦友だったヒーローと出会う。物語の舞台が戦争中のアメリカなので舞踏…

カサンドラ 炎をまとう女 ミア・マーロウ

特殊能力者集団MUSEのメンバーを主人公にした、“超能力ヒストリカル・ロマンス”だそうで、胡散臭さを感じつつも、たまにはこういう変わり種も良いかと読んでみた。この作者は以前はダイアナ・グロウとエミリー・ブライアンという別名義で書いていて、昔、E・…

孤独な伯爵と純真な令嬢 ジェナ・マクレガー

このシリーズがデビュー作の新人作家さん。プロローグは良い感じで、子供の頃、父親に拒絶されたヒーローの苦しみに、ブリジャートンシリーズのサイモンを思い出した。でも読み進めてみると、ヒーローのキャラクターは無謀なヒロインが危ない目に遭わないよ…

薔薇に捧げる愛の旋律 ヘレン・ハート

伯爵令嬢でピアニストのヒロインと平民の作曲家ヒーローのロマンス。前作に出てきて気になっていた2人のロマンスなので読んでみた。姉が奔放なタイプなのに対し、今作の妹は良い子の優等生タイプということだったけど、なんか違うぞ。

放蕩貴族と恋迷路 キャンディス・キャンプ

13年ぶりに再開したモアランド公爵家シリーズ。子供ながら脇役として活躍していた双子のアレックスとコンが大人になって主役として登場。前作のアレックスに続き、今作はコンがヒーローで、前作と関連の深い内容になっている。

求婚はある日突然に ヴィヴィアン・ロレット

この作家の翻訳された作品としては2作目だけど、こちらが本国でのデビュー作で、Wallflower weddingsシリーズの1作目。まあ、それなりに面白かったけど、特筆すべきことは何もない至って普通のストーリー。

スキャンダル公爵の愛しい人 ガーレン・フォリー

久しぶりのガーレン・フォリーだけど、この作者ってこういう作風だったっけ?今作はヒロインが放蕩者のヒーローを愛で改心させるという、すごくオーソドックスなストーリーで、活劇要素は全くないストレートなロマンスだった。

ハイランドの侯爵の花嫁 ジョアンナ・リンジー

この作者は威勢の良いヒロインを書くことが多いので、じゃじゃ馬ぶりが鼻につくこともあるけど、今作のヒロインは性格も良く、親しみ安い可愛らしいキャラクターだった。いつも人を笑わせて気持ちを和ませる癒し系のヒロインは、美人ではないけどそれなりに…

侯爵の謎めいた花嫁 ミネルヴァ・スペンサー

新人作家のデビュー作。15歳で海賊に拉致されてアラブのスルタンに売られ、17年間ハーレムで暮らした後脱出しイングランドに戻ってきた32歳の公爵令嬢のヒロイン。

あなたの疵が癒えるまで メアリ・バログ

今作は、戦争で頭を負傷して記憶に少々問題があり言葉がつかえてしまうフラヴィアンがヒーロー。ヒロインは穏やかな生活を望む落ち着いた未亡人。前半は2人が少しずつ関係を深めていき、結婚に至るまでのロマンスが丁寧に描かれている。

薔薇の目覚め アシュレー・マーチ

夫が浮気相手の女性と駆け落ちする際に事故に遭って死んでしまい未亡人になったヒロインと、その浮気相手の女性の夫だったヒーローとのロマンス・・・というと薄幸のヒロインの切ない話かと思うけど、夫の浮気のことはずっと前から知っていたから亡くなって…

本物のキスは罪深く甘く キャロライン・リンデン

放蕩者と壁の花のロマンスだけど、ヒロインのことが気になって彼女のことばかり考えてしまうヒーローの気持ちがよく伝わってきて、そういう描写はなかなか上手いと思ったけど、ややストーリーの盛り上がりには欠けるかも。

隣の伯爵に恋をして シャリス・マイケルズ

ヒーローもヒロインもトラブルを抱えていて恋愛してる場合じゃないんだけど、出会って恋に落ちてしまった。いや、ヒロインは割と素直なんだけど、ヒーローは意地でも恋なんてするもんかと抗い続けてて、その足掻きっぷりが面白い。

公爵とのワルツは秘密の匂い レノーラ・ベル

今作のヒロインは1作目に比べると、シャイな壁の花の令嬢という割とありきたりな設定。ヒーローは放蕩者の公爵と見せかけて、弟を殺した犯人を捜して復讐するために暗躍している。

公爵家の籠の鳥 ロレイン・ヒース

ヒーローは生まれてすぐに父親に捨てられて、里子をたくさん引き取っている未亡人の元で育ち、貧困に苦しみながら一生懸命働いてのし上がりお金持ちの実業家になったけれど、自分が公爵の子供だと知った時から復讐心に燃えていた。

ロレイン・ヒース シリーズ別 作品一覧

ロレイン・ヒースは、色んな出版社が出していて、たくさんのシリーズがあり把握しづらいので、書かれた年代順にシリーズごとに並べてみました。

パンドラの秘めた想い リサ・クレイパス

今作のヒーローは「冬空に舞う堕天使と」のエヴィとセバスチャンの息子で、父親似の超ハンサムで、貴族の義務や責任をよく理解している優等生タイプ。ヒロインは、自立を重んじて結婚を望まない変わり者。

公爵の傷痕に優しい口づけを テッサ・デア

今作は、戦争で顔に傷を負った公爵と、お針子をしている牧師の娘との、美女と野獣タイプのお話。身分の差があるはずなのに、あれよあれよという間に結婚して子作りを始めるふたり。テンポ良く話が進む

激動の時代のなかで ローズマリー・ロジャーズ

南北戦争時代のアメリカが舞台のロマンス。南部の裕福な家に生まれたヒロインが、黒人たちを逃すために奮闘する

誘惑の言葉はフェルメール ヘレン・ハート

「ヴィクトリア版フィフティ・シェイズ」と帯に大きく書かれているけれど、読んでみるとあまりそういう感じはしなかった。放蕩者が無垢な令嬢と恋に落ちるストーリーだけど、それを言うならヒストリカルロマンスの大半はそんな話だし。ヒーローがお金持ちで…

春の予感は突然に メアリ・バログ

ハクスタブル家のシリーズ3作目。自分の中では5作のうちでこれが一番面白かったので感想を書いてみた。この作品は何と言ってもヒロインが人間臭くて面白い。

すみれの香りに魅せられて トレイシー・アン・ウォレン

ヒーローは貴族だけど数学者で、軍の依頼で暗号を開発している。ヒロインはフランスとイギリスのハーフで、家族の弱みを握られ仕方なくスパイとしてヒーローの家の女中となり、暗号を盗もうとする。無理やりスパイをさせられているヒロインがヒーローを好き…

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