ロマンス小説感想日記

ロマンス&ミステリー小説感想日記

海外ミステリー、ロマンス小説のブックレビュー

ブックレビュー

アグリーズ スコット・ウエスターフェルド

ヤングアダルト向けのディストピアものは、似たような話が多くてあまり変わり映えしない印象だけど、私が何作か読んだ中ではこの「アグリーズ」が一番面白かった

鏡の男 ラーシュ・ケプレル

ヨーナ・リンナ シリーズ8作目。凄惨な話が多い北欧ミステリーの中でもこの作家はとりわけグロくてほとんどホラー。それでも読み始めたら止まらないのよねぇ。

マーダー・プラン ジョナサン・ケラーマン

Alex Delaware シリーズ14作目。原書は今年38作目が刊行予定の人気シリーズだけど、翻訳は2006年に刊行された本作を最後に途絶えている。

証言拒否 マイクル・コナリー

リンカーン弁護士シリーズ4作目。不況で刑事弁護の仕事が減ってしまったミッキーは民事訴訟に着手し、ローン不払いによる住宅差し押さえ案件に取り組んでいたところ、何と依頼人が銀行の担当者を殺害した容疑で逮捕されてしまう。

天使は振り返る グレッグ・アイルズ

以前読んだこの作者の「血の記憶」よりも面白かった。これはPenn Cageシリーズの2作目だけど、これ以降翻訳が途絶えているのよね。

スリー・パインズ村の不思議な事件 ルイーズ・ペニー

ガマシュ警部シリーズ1作目。このシリーズはミステリーの色んな賞をいくつも受賞していて海外ではかなり評価が高く、新作が出る度にベストセラーになっている。

だからダスティンは死んだ ピーター・スワンソン

面白かった~。やはりP・スワンソンは期待を裏切らない。この作家は不気味なサイコ・サスペンスが本当に上手いわね。以下あまりネタバレしないように書いてはいますが、これから読もうという方はレビューの類はなるべく避けたほうが良いかと。

脅迫 ノア・ボイド

この作品、レニー・ハーリン監督、アーロン・エッカート主演で映画化されて、2023年夏にアメリカで公開予定らしい。日本でも2024年春公開決定。ザ・ブリックレイヤー

あの夜のことは・・・ ジュリー・ジェームズ

前の2作はヒロインが危険な状況に陥ってFBI捜査官のヒーローが助けに駆け付けるというちょっとしたサスペンスがあったけど本作はそういうのが無く、代わりに検事補のヒロインのお仕事の話が書かれ

レイトショー マイクル・コナリー

女性刑事が主役ということだけど、この作者は男性が主人公のシリーズが多く、女性キャラの描写はイマイチな気がしたので、どうかなあと思いつつ読んでみた。

イノセント ハーラン・コーベン

「唇を閉ざせ」「ノー・セカンド・チャンス」そして本作と、H・コーベンの過去作3作を読んだ中ではこれが一番良かったかな。まあどれも面白くて甲乙つけがたいけど。

弁護士の血 スティーヴ・キャバナー

序盤から主人公の弁護士エディがロシアンマフィアに拉致され、娘を人質に取ったから裁判所に爆弾を仕掛けて証人を吹っ飛ばせと脅されるという、

プロジェクト・ヘイル・メアリー アンディ・ウィアー

ベストセラーになっただけあって文句なしに面白い小説だった。私はSFよりもミステリー派で科学の知識もお粗末だけど、問題なく読めて楽しかった。

すべての罪は沼地に眠る ステイシー・ウィリンガム

これは面白かった!少女を狙った連続誘拐殺人事件、模倣犯、信頼できない語り手等々、割とよくある題材を用いたミステリーだけど、キャラクターの描き方も良かったし、読者を謎に引き込む手腕はなかなか

死が三人を分かつまで ケイティ・グティエレス

出版社によれば「フーダニットを巡って手に汗握る実録系サスペンスの怪作!」らしいけど、この内容でフーダニットを売りにするのはどうかと思う。

ステイト・オブ・テラー ヒラリー・クリントン、ルイーズ・ペニー

女性の国務長官がCIAの諜報員や軍の特殊部隊並みに大活躍していて、ツッコミどころはあるけどなかなか面白かった。

危険な弁護士 ジョン・グリシャム

ジョン・グリシャムのこの作品はイマイチだったわ。主人公のセバスチャンは自分のことを「無頼の弁護士」と言っているくらい、ヤバい案件ばかり引き受けて、

奪われて リサ・マリー・ライス

リサ・M・ライス最新作~と思いきや、過去作にこれと似た話があったよね??似ているというかほとんど同じ設定でそっくりにも程がある!と思ったらやはり過去の短編を大幅に加筆、改稿したリニューアルバージョンだった。

愛の妖精にくちづけて リサ・クレイパス

リサ・クレイパスはここ数年、年末に刊行される年に一度のお楽しみになっているけれど、期待を裏切らない面白さで一年待つ甲斐があるというものだわね。

ドリームチーム弁護団 シェルドン・シーゲル

2001年刊行のちょっと古い法廷サスペンス。海外では人気があり今もシリーズが続いていて14作目が今年出たばかりだけど、翻訳は最初の2作で打ち切られたみたい。

メイドの秘密とホテルの死体 ニタ・プローズ

ミステリーとしてはそこまで凄い謎解きはないけれど、主人公のモリーのキャラクターがとてもユニークで小説としてはなかなか面白かった。

WIN ハーラン・コーベン

H・コーベン最新作。主人公のウィンは、この作者の初期のマイロン・ボライター シリーズで主役のマイロンと一緒に事件を解決していた人気のあるキャラクターらしい。

遥かな地の約束 カーラ・ケリー

Channel Fleet シリーズ最終作。三姉妹の末っ子ポリーのロマンス。美人な二人の姉に比べ、眼鏡をかけていてぽっちゃり体形の彼女は、自分を醜いアヒルの子のように思っている。

ノー・セカンド・チャンス ハーラン・コーベン

主人公が医者で、奥さんを殺され、犯人だと疑われ、逃亡しながら事件の真相を探るという設定は、先日読んだ「唇を閉ざせ」と似ている

罪責の神々 マイクル・コナリー

リンカーン弁護士シリーズ。ミッキーは地区検事長に立候補したものの選挙に敗れ、また刑事弁護士をしているという設定。

冤罪法廷 ジョン・グリシャム

実在の人物に基づいたストーリーだそうで、冤罪で服役している人を釈放させるために働く弁護士が主人公。

夜明けの光のなか永遠に シャノン・マッケナ

The Hellbound Brotherhood シリーズ最終作。トラスク兄弟の三男メースとウィルス学者のケイトのロマンス。

弁護士は奇策で勝負する デイヴィッド・ローゼンフェルト

犬好きの作家が書いた法廷ミステリーで、これは1作目だからそこまで犬の出番は多くなかったけど、シリーズが進むにつれ犬小説(?)みたいになっていくらしい。

殺人者の陳列棚 ダグラス・プレストン リンカーン・チャイルド

開発業者がNYで建築のために地面を掘り起こしたら大量の人骨が見つかって、どうやら19世紀の連続殺人犯の仕業だとわかり人々に衝撃をもたらしたと思ったら、何とその模倣犯らしき者があらわれ犯行を繰り返し・・というストーリー。

唇を閉ざせ ハーラン・コーベン

H・コーベンの出世作。2001年の作品だけど今読んでもそれほど古さは感じず、とても面白かった。

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